群発頭痛の原因と対処法!帯状疱疹を発症することもあるの?
2016/06/16
頭痛の種類は大きく分けて3つ。 片頭痛(片頭痛について)、緊張型頭痛(緊張型頭痛について)、そしてあともうひとつは群発頭痛です。
3つの中でもトップの痛みがあると言われている群発頭痛。 さらに発症する人もあまりいないため、この頭痛で悩む方は非常に辛いもの。
そんな群発頭痛の原因と対処法をご紹介していきます。 帯状疱疹との関係も見ていきましょう。
群発頭痛とは?
群発頭痛(ぐんぱつずつう)とは、片方の目の周りや側頭部の周辺が激しく痛み、その痛みが一定期間(1か月程度)、毎日決まったような時間に起こるというもの。 痛みはあまりにも強く、「自殺頭痛」とも呼ばれるほど恐ろしく痛みます。
「目の玉をスプーンでえぐられるような痛み」や「こめかみをキリでグリグリ突き刺すかんじ」という例えから、その痛みは相当なもののようです。
この頭痛は群発性があり、一度起こると毎日1か月~2か月続いて収まります。これが年に1,2回起こるといわれています。 さらに、頭痛の時間帯は寝ているときに起こりやすく、あまりの痛さに飛び起きて寝られないという辛いもの。
20~40代の男性に多く、片頭痛や緊張型頭痛と比べて、有病率が0.4%と少ないのも特徴です。しかし最近では女性も徐々に増えてきていると言われています。
群発頭痛の原因
この頭痛についてのはっきりとした原因はわかっていないようですが、男性ホルモンの分泌量や体内時計の狂い、遺伝など様々な説があります。
また、季節の変わり目に多くみられることから、水痘ウイルスと関係があるとも言われています。子どもの頃になった水疱のあと、そのままウィルスが三叉神経に居続け、季節の変わり目になるとそれが活性化して帯状疱疹を発症するというもの。
さらにこの頭痛の激しい痛みは、眼の奥にある血管を保護するクッションの役目である海綿静脈洞と呼ばれる細かい静脈の集まりに血液が溜まり、腫れることにより起こっているのではないかと考えられています。
群発頭痛になると、じっとしていられずのたうち回って暴れるようになります。 これは、頭部をこのように激しく動かすことで静脈洞にたまった血液が分散し、痛みが和らぐためではないかといわれています。
頭痛が起きた時の対処法は?
頭痛が起きる時間帯は深夜が多く、また1、2時間でおさまるため病院へ行く間もないと思います。
この頭痛については、純度100%の酸素を吸入することで症状がおさまるといわれており、酸素スプレー缶を用意しておき、症状が出始めたら早めにこの処置を行うと楽になります。
また、頭痛が収まっても群発性があるので、早いうちに病院で診てもらうことをおすすめします。
さらに発作期間中は、アルコールや喫煙は避け、睡眠をしっかり摂るように心がけることが大切です。
最後に
群発頭痛の原因や対処法をご紹介しました。
死ぬほどの痛みというのは、本当に辛いです。また症例も少なく原因も解明されていないというのが不安になりますよね。早く原因が解明され、適切な対処ができるようになることを願うばかりです。